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島猫さんの食事 [猫から考える共生社会]

ぼくの郷里の笠岡の名産のひとつにシャコがあります。
江戸前では主に寿司ネタとして食されていますね。
これです。
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生きたシャコって見たことありますか?
うちのほうの市場では、こんなふうに売られています。
この日は、トロ箱1杯4,500円でした。
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で、食卓には、そのまま茹でて出されます。
はさみで殻を切り開いて食べます。
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結婚したばかりの頃、一緒に帰郷して、
生まれて初めて殻付きのシャコを見たうちの奥さん(東京人)は、
「オームじゃん」とおののいていました。
たしかにグロテスクかも。
でも、1つ食べたら「東京の寿司屋よりずっとおいしい」と
殻を剥く手が止まらなくなりました。

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何回か、真鍋島の野良猫さんたちの食事を目撃したのですが、
昔ながらのネコまんまや、余り物の海老などを島の人にもらっていました。
ときどきキャットフードももらっているようです。
シャコはどうかなあ。さすがに食べにくいと思うんだけど、
たまにはもらっているのかも。ぜいたくだ。

近年、猫の寿命が延びたのは、フードがよくなったからだと言われています。
結石の原因になるからミネラルが豊富なものは与えないようにとも言われます。
とすると、キャットフードの給餌を受けている街の野良猫たちと比べると、
海老なんぞを食べてる島猫たちは長生きじゃないかもしれません。
でも、それでいいと思います。
人と寄り添って生きているわけだし、何よりも幸せそうに見えるから。

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連続里親詐欺猫虐殺事件について [猫から考える共生社会]

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ご存じの方も多いと思いますが、
先日、里親を申し出て預かった猫を虐殺していた男が逮捕されました。
その数は3桁にのぼる可能性があるそうです。
しかし、現在の日本の法律では軽微な罪にしか問えないため、
短期間で釈放されると思われます。
猟奇殺人犯の多くに動物虐殺の前歴があることを考えると、
ことは動物愛護の問題に留まりません。

この男の場合は明らかに精神的に常軌を逸していますから、
一般的な動物虐待の問題と一緒にはできないでしょうし、
人権の問題もからむため、軽々に論ずることはできませんが、
現代人の病理の深さに背筋が凍る思いです。
やはり、学校で命の大切さを教えるカリキュラムの充実や
ペットに関する法整備などが急務と言えるでしょう。

今回ぼくが違和感を覚えたのは、マスコミ
特にテレビでの報道の小ささです。
毎日のようにかわいい動物の動画を紹介する番組を放送しているのに、
あまりにも掘り下げ方が浅い。視聴率至上主義のもと、
動物の命を軽く考えている証とも言えます。
政治や経済の問題も、その根底には生命の問題が存在します。
日本は、どうしてこんなに
「気付かない人」だらけになってしまったのでしょうか。

犬や猫を保護し、里親捜しに奔走している人たちのことを思うと
いたたまれません。
「こちら肉球クラブ」のマリエさんから教わった
この事件に関わった方の手記をご紹介しておきます。
被害者のブログ

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島猫さんたち(2) [猫から考える共生社会]

岡山県笠岡市真鍋島の島猫レポート第二弾。

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どんどん近寄ってくる猫さんもいます。

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三毛猫さんがもらっている海老は、
ぼくの前夜の食事におかずとして出たものと同じ。
とってもおいしいんですよ。
島猫さんたちったらグルメなんです。

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さて、前回「安穏としていられない現実」と予告したのは、
大したことではありません。
ご心配をおかけしてしまったようですね。ごめんなさい。

人口250人程度の小さな島で全員が家族同然。
玄関や縁側を開けっ放しで暮らしている人も多く、
猫が家に上がり込んだりすることもあるそうです。
猫を好きでない人にとっては迷惑ではあるので、
手荒く追い出されることもあるって話。
決して港でのんびりとしているだけではないのです。

真鍋島は「猫の島」としても知られているので、
猫写真を撮りに来る観光客もいて、
これを活かせればと考えている人もいますし、
写真でおわかりのように、食餌を与えている猫好きの人もいます。
若い人たちを中心に、猫が苦手な島民も猫たちも幸せでいられる
共生の道を探っているそうですから、
今後の流れに期待したいと思っています。
全国に発信できる好例が生まれるといいのですが。

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あらあら [猫から考える共生社会]

ゴマフアザラシの「アラちゃん」が人気を集めています。
人々が集まって、写真を撮ったり、名前をつけたりしています。
それはそれで、野生動物との共生を考えることに
つながるかも知れないからいいと思うけど、
ふと疑問も浮かびました。
市が住民票を出すのって、もちろん洒落だってことはわかるよ。
でも、ホームレスの人にはどんな扱いをしてるの?
そして、野良猫や野良犬はどうしてるの?
野良猫に住民票は出さないよね。
それどころか、志木市でも保健所での殺処分は行われています。
悪気はないんだと思う。
でも「気付かない罪」ってのもある。
アラちゃん見物に行く人も、市の職員も、報道関係者も、
この裏表の矛盾に気付いてほしい。
浮いてるアザラシ見て浮かれてていいのかな、日本。

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「住民票はないけど、ボクはボク」

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みどり町猫捕獲騒動に思うこと [猫から考える共生社会]

三重県亀山市みどり町をめぐる騒動について詳しいことを知りたい方は、
マリエさんのブログ「こちら肉球クラブ」をお読みください。
http://life-is-animal.blog.so-net.ne.jp/
「みどり町 猫 捕獲」といったワードで検索しても、
数多くのブログがヒットします。

今回の収容回避は、ネット上での呼びかけが功を奏し、
たくさんの抗議が寄せられることで実現しましたが、
公的機関の通信回線を抗議で占拠してしまうことは、
緊急事態への対処を送らせる危険もあるため、
決して推奨される方法でないことも事実です。
今回は保健所への収容は免れましたが、
いつかどこかで同様の事態が起こる可能性は大です。
このような方法を採らずとも、
今回のようなことを回避できるようにしたいもの。
関係者に対して積極的に働きかけるのも方法の一つですが、
誰にでもできるというものではありません。
でも、無力感を抱くことはないと思います。
今回も、小さな力が集まって、事態を動かすことができたのですから。
手が届く所にいる小さな命を慈しみ、
その日々の喜びをブログで発信することも方法の一つだと思います。
現に、ぼくのブログを訪れてくださる方の中には、
猫を飼っていない人もたくさんいて、
その人たちには、ぼくたちの思いは届いています。

もちろん、そもそもは犬や猫を捨てる人にも問題があります。
糞をしたり、庭を荒らしたりと迷惑をかけることがあるのも事実です。
ただ単に猫が嫌いだと言う人がいるのも仕方ありません。
全ての人に猫や犬や鳥を好きになってくれとは言いません。
でも、だからって、捕まえて殺してしまえ、というのは乱暴すぎる。
人間と動物は違うと言うかも知れないけれど、
それは「○○人が嫌いだから追い出せ」と言うのと同じこと。
百歩譲って別の生き物に例えるなら、
「雀が嫌いだから殺せ」「花粉症だから杉を伐採しろ」と同じこと。
これらが無茶な主張だってことは、誰だってわかるはずです。
野良猫たちは、勝手な人間たちによる被害者。
ちゃんと飼っていても逃げ出しちゃう犬や猫もいます。
マリエさんも言っていますが、
猫を捕まえて殺していっても終わりはありません。
野良猫のいない町にしたいのなら、猫を殺すのではなく、
欧米のようなペットに関する厳しい法律や条令、
保護施設等を作らない代議士や行政に抗議するべきでしょう。

何でもかんでも一緒にするなと言う人もいるでしょうが、
いま世界中で起こっている問題の多くが、人の愚かさ、
欲と思い上がりに起因していると、ぼくには思えてなりません。
「便利なんだから少々危険でもいいじゃないか」
「おいしいんだから食べたっていいじゃないか」
「たくさんほしいから作ってしまえばいいじゃないか」
「才覚がないやつが貧乏なのは仕方ないだろ」
「地球の裏側に住んでる人がどうだって知らないよ」
「邪魔なもの、都合が悪いものは排除すればいいじゃん」
これは、動植物を人間の欲望や都合によって平気で殺す人と同様に、
過激な保護活動をする愛護団体も同じだと、ぼくは思っています。
「自然なんて人間がコントロールできるさ」
「人間は万物の長なんだよ」
そういう不遜な気持ちに根ざしているように思えてなりません。
人間は何者からも選ばれてなんかいません。
あらゆる生物と同等の一種でしかありません。

かつて私たち日本人は、食事のたびに自然に感謝しました。
路傍の花にさえ手を合わせました。
縫い針でさえ供養します。
人は自然の中で無力であるということ、
放っておくと思い上がってしまうということを知っているから、
自然界の万物を八百万の神と呼び、謙虚に大切にしてきました。

今回の騒動をぼくは、マリエさんのブログで知りました。
マリエさんをはじめ、積極的に働きかけてくれた人たちに感謝します。
日々、引き取り手のない猫や犬を保護し引き取り手を探している人、
のらんさん(http://boheneko.blog.so-net.ne.jp/)のように
自費で野良猫の去勢避妊、給餌をしてくれている人たちを尊敬します。
そして、改めて、ドラムとリズムを大切にしようと思いました。

ドラム、いまわかったよ。隊長はぼくたち一人一人なんだね。
これからも見張り頑張ってくれたまえ。
http://pacco.blog.so-net.ne.jp/2011-10-11

長文失礼。
お読みいただき、ありがとうございました。

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