がんばるな

一昨日の夜、久しぶりに軽い発作を起こしました。
夕方、窓の外に向かって鳴いていたから、
鳥か何かを見て興奮してしまったのだと思います。
医師からは興奮させないようにと言われていますが、
「ちょっとよくなったけど、まだ安静にしてなきゃだめ」
なんて自制心を猫に求めるのは無理というもの。
ケージに入れるのもかわいそうだし。



ずいぶん目力が戻ってきました。
階段はノロノロとしか昇れないし、
テーブルの上に飛び上がろうとしても届かなかったり、
衰えた体力はまだまだ回復していませんが、
喰う寝る遊ぶへの欲求は猫らしさを取り戻しつつあります。

これまでは「がんばれ」と思っていたけれど、
いまは「がんばるな」と言わなくてはなりません。



真上から見ると、激やせしてる様子がよくわかります。
カーヴィーダンスも真っ青の「くびれ」です。




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シッポプリ

ぼくたちは専業のプロカメラマンではありませんが、
仕事で写真を撮ることもあります。
主にガーデニング関係の写真です。
たいていの場合、家で二人で撮ります。

写真を撮っていると、決まってドラムがやってきて
「何やってんの？」と邪魔をします。
昨日、バラのポプリを撮影していたら、
ドラムがいつものようにノコノコやってきて、こんな邪魔を。

「いつものように」が、こんなにうれしいなんて。





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希望の窓

窓辺で外を眺めるドラム。
何でもない光景ですが、この窓辺は希望の光を放っています。
こうやって上体を起こして顔を上げ、好奇心を目に宿している姿を見るのは
本当に久しぶり。ずっとうずくまって、うつろな目をしていましたから。
まだ少ししかご飯を食べないし、水を飲むのもおぼつかないけど、
発作のない日が3日続いています。

顔が修行僧のような趣きになってるでしょ。
いまの体重は、4.25kg。約1kg痩せました。
抱き上げると軽くって、骨がごつごつと手に触れるので、
「やせたなと思ったら泣けてきた」と思わず歌ってしまいます。
なのに、やっぱりドラムはでかい。
病院でも「お腹の皮がいっぱいありますねえ」と笑われています。
こんなときも人を笑わせるドラムは、すごいなって思います。

一方のリズムは、ストーカーのようにぼくたちにつきまとって
「抱いてよ」「なでてよ」「遊んでよ」とわがまま放題。
なんだか、かわいい。
ほったらかしておいたときのニャン相の悪さは
石破茂的でちょっと怖いけど。






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一歩一歩

たくさんの励ましのコメント、ありがとうございます。
特に経験豊富な方々の言葉は心強く、おかげで平静を失わずにいられます。

病院に行って調子よくなっても夜になると発作を起こす、
というまさに一進一退の毎日でしたが、
昨日初めて、発作を起こさずに一夜を越し、
今朝は少しですがごはんを自分で食べました。
排尿もできました。
医師からは、回復が進行を上回るのを待つしかないと言われているので、
これで、三歩進んで二歩下がる状態になったのならいいのですが。



かまってもらえないリズムは、ドラムに嫉妬しているらしく、
このところ、にゃん相がよくありません。




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新しい日常

詳しい検査の結果わかった病名は、
中隔型肥大型心筋症による三尖弁逆流、
その影響による肺高血圧が起こした間質性肺炎、
そして、食物や飲み物の摂取がおぼつかない状況から、
おそらく血栓が脳に飛んで軽い脳梗塞を起こしたであろうとのことでした。
原因はわかりませんが、急に起こる病気ではないので、
徐々に進行していたはずだそうです。
心臓は先天的だった可能性もあります。
身内に心不全を起こして血栓が飛び脳梗塞で倒れた老人がいるのですが、
肺が白くなった点も含めてほとんど同じ病状でした。
人間も猫も同じなんですね。
違うところは、猫は本能では健康維持するけど、
人間みたいに理屈で体調管理はできないってこと。
そして状態を言葉で訴えられないってこと。
そう言えば、夏頃、食欲が減退気味で、お腹を壊したりしてましたが、
いつも夏はそうなので、あまり気にしていませんでした。
ひょっとしたら、あまりの暑さに水分不足が続いて、
徐々に進行していたのかも知れません。
みなさんも気をつけてあげてくださいね。

当面は毎日の通院、
ぼくたちが1日家を空けなければならない日は病院にお泊まり。
1日1回ネブライザーによる薬の吸引を行いつつ、
まずは肺の状態の改善を目指します。
昨日のお泊まりでは、病院で、カリカリを自発的に食べたとのこと。
うちに帰ってきてからも、頑張って水を飲んだり、
大好きなブラッシングにうっとりしたり、
和室の引き戸を力づくで開けて点検をしたり、
少し元気な頃の日常行動を取り戻しつつあります。
呼吸困難が始まっても急に危険な状態になることはまずないということなので、
応急処置用に酸素缶を常備することにしました。



お気に入りの場所も覚えていて、すやすや昼寝しています。
丸まって眠れるのは呼吸が楽だってこと。
ちょっとだけこれまでとは違うけど、わが家の新しい日常が始まりました。




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タグ：心筋症 間質性肺炎 脳梗塞 ネブライザー